「たまご」は私たちにとってすっごく身近な食材で、安くていろんな料理に使えますし、大人も子どもも大好きですよね!
そんな身近な「たまご」ですが、意外とたまごについて知らないことって、けっこうありませんか?
たとえば!
たまごのギモン
・「卵」と「玉子」の違い
・茶色の殻のたまごが高い理由
・黄身の色が濃いほうが美味しい?
・黄身が盛り上がっているほうが新鮮?
・たまごを食べるのは1日1個まで?
・賞味期限切れのたまごはいつまで食べられる?
などなど……
「なんかどこかで聞いたことある気がする~、詳しくはわかんないけど……」って思いませんでしたか?
ひとつ先に答えを言うなら、黄身の色が濃いたまごは、オレンジ色の色素が入ったエサを食べているため、エサの色素が黄身の色を濃くしているんです!
実は味や栄養価は、ふつうの黄色いたまごと同じです。
たまごにまつわる不思議・疑問って、知ってるようで知らないことって多いので、そんな素朴な「たまごのウラ側」を徹底調査しました!
「これってホント?」なたまごのギモンから、おうちで作れる殿堂入り★絶品たまご料理のレシピをまるごとご紹介しちゃいます!!
たまごのギモンを徹底解明!!
それでは早速、たまごのギモンをひとつひとつ、ゆでたまごの殻をむくように丁寧にひもといていきます♪
「卵」と「玉子」の違いって?
「卵」「玉子」
どちらもよく使われていますよね!
意味は同じなのに、あえて漢字を使い分けている理由はあるんでしょうか?
調べてみたところ……
★卵⇒生物学的な意味で使われる
★玉子⇒食材としての意味で使われる
生物学的な……というのは、「たまごからヒナや稚魚がかえる」という意味合いです。
そのため、「卵」を食材の意味で使用する場合は、生の状態を指すようです!
そして「玉子」は、食材としての意味や、調理した状態を指します。
でも、どっちも使い分けとか関係なく、たまご料理でよく見かけますよね?
ゆで卵・卵焼き(調理済み)、玉子かけごはん(生)とか。
これは「卵」と「玉子」を使い分ける明確な決まりや基準がないためです。
漢字で書く場合、どちらかというと、生も調理後も「卵」と表記されることが多いようですね。
最近は、ひらがなで「たまご」と表記されるのが主流になっています!
茶色の殻のたまごの値段が高い意外な理由
茶色のたまごは、白いたまごよりお値段が高いですよね。
そのせいか、茶色のたまごのほうが栄養価が高い、美味しい、味が濃い、と思っている人は、けっこう多いと思います。
私もそう思ってました!!
でも実は、白いニワトリが産むたまごは「白」、茶色のニワトリが産むたまごは「茶色」になるって、ご存じですか??
つまり! 白いニワトリも茶色のニワトリも、与えているエサが同じなら、たまごの色が違っても栄養価や味にはまったく違いはないんです……!
じゃあどうして値段が高いのか??
その理由は、まさに私たちが抱いていた、茶色のたまごは「栄養価が高い」「美味しい」というイメージを逆手にとって、ちょっとお高めの価格設定になっているんです!
もう一度言いますが、与えられているエサが同じなら、白いたまごも茶色のたまごも栄養価や味に違いはありません!
これってけっこう衝撃ですよね(笑)
味が同じでも、値段が高くても、茶色のたまごのほうが好き!! という場合を除いて、白いたまごのほうが節約になりますよ♪
黄身の色が濃いほうが「栄養価があって美味しい」はウソ
最近のたまごの黄身って、すっごく濃いオレンジ色のものがありますよね。
「食べても大丈夫?」と気になるくらい濃いものもあるので、めちゃくちゃ栄養があって美味しいらしい!
……と思っている人も多いですが、残念ながら「黄身の色が濃い=栄養価が高い・美味しい」ではないんです!
そもそも、たまごの黄身の色は、たまごを産むニワトリが食べているエサによってかわります。
現在のエサの主食であるトウモロコシは、黄身が薄い黄色になるため、パプリカ・赤唐辛子などオレンジ色の色素が含まれる粉末をエサに混ぜることで、黄身が濃いたまごになります。
植物もそうですが、白い切り花を赤い水に生けた場合、赤い水を吸って花びらが赤くなります。
これと同じで、たまごの黄身もニワトリが食べるエサによって、黄身の色が変わるんです!
もちろん、味や栄養価はふつうの黄色い黄身とまったく同じです……。
色が濃いほうが栄養がある・美味しいという、消費者の思い込みをうまく利用したイメージ戦略というわけですね。
黄身が盛り上がっているほうが新鮮ってホント?
黄身が盛り上がっているたまごは新鮮、なんて話もよく聞きますね。
これは「濃厚卵白」という、黄身のまわりにある白身の粘りが多い成分が関係しています。
なので、正確には黄身が盛り上がっているわけではなく、新鮮で粘りのある白身が黄身を盛り上げているんです♪
「濃厚卵白」は新鮮なうちは粘りが強いため、黄身が盛り上がっていますが、日が経つと徐々に白身の粘りが薄れて、黄身の盛り上がりがなくなっていきます。
また、新鮮なたまごには炭酸ガスが含まれていて、時間の経過で炭酸ガスが抜けることで、黄身の盛り上がりがなくなります。
この2つの理由から、基本的には黄身が盛り上がっているたまごは新鮮、といえます!
ただ、たまごの保存状態や環境によって変わってくるので、注意してくださいね。
たまごを食べるのは「1日1個まで」の理由
一昔前まで、「たまごは1日1個まで! それ以上食べると、コレステロール値が上がって身体に良くない」なんて言われてました。
その理由は、1970年代の研究結果をもとに、1日のコレステロール摂取基準が設けられていたためです。
たまご1個のコレステロール値は約300mgで、当時の1日の摂取基準(600mg~750mg)の約半分に達してしまうので、「たまごは1日1個まで」と言われていたんです。
その後、たまごに関するさまざまな研究が進み、これまでの基準は十分な科学的根拠がないとして、「たまごは1日1個まで」と言われることもなくなってきました。
むしろ、たまごは栄養豊富な食材で、さまざまな病気のリスクが低下するという研究結果も出ています!
健康であれば、1日1個はもちろん、2~3個食べても問題ないそうです♪
とはいえ、食べすぎはよくないので、ほどほどにしてくださいね。
賞味期限切れのたまごはいつまで食べられる?
たまごの賞味期限は、生食で食べられる期間を表示しています!!
なので、冷蔵庫に保存しているたまごの場合、加熱調理すれば賞味期限から1週間~10日ほど経過しても、美味しく食べられますよ♪
私も全然ふつうに食べてます!
常温で保存していた場合は、季節や保存状況によって変わってきます。
加熱調理して、においや味がおかしいと思ったら、食べずに処分しましょう!
おうちで作れる! 殿堂入り★人気の絶品たまご料理レシピ
コチラで紹介するたまご料理は、クックパッドでなんと3,000~15,000件以上の「つくれぽ」が寄せられた、まさに殿堂入りの絶品たまご料理です!
おうちでカンタンに作れるレシピばかりなので、ぜひお試しください★
簡単もやしの卵♪中華あんかけ
★詳しいレシピはこちら!
https://cookpad.com/recipe/399656
【材料】
・もやし:1袋
・たまご:3個
★ポン酢:大さじ3
★砂糖:大さじ2
★中華だし:小さじ2
★水:100cc
★片栗粉:大さじ1
・ゴマ油適量
★の材料を器に入れて混ぜ、たまごも溶いておく。
もやしを洗い、水分をとっておく。
【作り方】
1.フライパンにごま油を入れ、もやしを入れる。
塩コショウを適量振り、強火でサッと炒めてお皿に取り出す。
2.「1」のフライパンを軽く拭き、大さじ2の油を入れる。
半熟のスクランブルエッグを作って「2」の上に乗せる。
3.「2」のフライパンに★を入れ、トロミが付いたらたまごの上にかけて完成!
※お好みでニラ、キクラゲ、豚などをトッピングしても美味しく作れます!
簡単!キャベツと卵だけでも美味しい中華
★詳しいレシピはこちら!
https://cookpad.com/recipe/2218721
【材料(3人分)】
・キャベツ:1/4個~
・たまご:3個
★中華だし:大さじ1/3~
★酒:大さじ3
★こしょう少々
・片栗粉(とろみ用):大さじ1/2
・ごま油(仕上げ用):大さじ1
【作り方】
1.溶きたまごに軽く塩味をつける。
半熟のスクランブルエッグを作って、フライパンから取り出す。
2.キャベツは4~5cm幅のざく切りにし、軽く塩を振って炒める。
※手早く炒めるとシャキシャキ食感、じっくり炒めて柔らか食感、お好みで!
3.★で味付けし、水溶き片栗粉でトロミをつける。
たまごを戻し、ざっくりと混ぜ合わせて、ごま油を回し入れる。
エビ、豚こま肉、ウィンナー、ハム、カニカマ等を入れるとボリュームアップ!
※豚こま肉を入れる場合、100gあたり酒・醤油・片栗粉(大さじ1/2)を入れ、下味をつけてから炒めるのがオススメ!
中華だしは種類によって味の濃さが違うので、味見をしながら濃さを調節してください。
卵がふわとろ!中華たまごスープ
★詳しいレシピはこちら!
https://cookpad.com/recipe/1221169
【材料(4人分)】
・水:1000cc
・顆粒鶏がらスープの素:小さじ5~6
・しょうゆ:小さじ1
・塩:少々
・こしょう少々
・たまご:1~2個
■ 水溶き片栗粉
・片栗粉:大さじ1と1/2
・水:大さじ1と1/2
【作り方】
1.鍋に水・鶏がらスープの素・しょうゆ・塩・こしょうを入れて火にかける。
2.「1」が沸騰したら鍋の中をお玉などでかき混ぜながら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
3.小さいボールにたまごを割り入れて溶く。
4.鍋の中が煮立ったら、お箸でき回しながら、溶いたたまごを少しずつ鍋に入れる。
5.溶きたまごを全部入れたら、10回ほどお箸で鍋をかき回し、すぐに火を止める。
味見をして味が薄く感じたら、鶏がらスープの素を足して調節してください。
トロトロ大根と玉子のこってり煮
★詳しいレシピはこちら!
https://cookpad.com/recipe/1283342
【材料】
・大根:300g
・たまご:3個
★合わせ調味料
・酒:大2
・しょうゆ:大1.5
・みりん大:1.5
・砂糖:大1.5
・コチュジャン:小1
・鶏ガラ素:小1
・おろしにんにく:適量
・水:250cc
※米:小1
※サラダ油:適量
【作り方】
1.ゆでたまごを作り、殻をむく。
2.大根は皮を剥いて乱切りにする。
3.鍋に大根とかぶるくらいの水・米粒を入れて、中火にかける。
大根が透き通る色になるまで下茹でする。
4.「3」をザルに上げ、水をかけて米粒を除き、大根を取り出す。
5.フライパンにサラダ油をひき、大根を中火で軽く炒める。
6.水250ccを含めた合わせ調味料と、ゆでたまごを加えてフタをし、中弱火でときどき混ぜながらコトコト煮る。
7.煮汁が少し残るくらいで火を止め、たまごを取り出して半分にカット。
8.器に盛って完成!
レンジで簡単・全卵のカスタードクリーム♪
★詳しいレシピはこちら!
https://cookpad.com/recipe/644527
【材料】
・薄力粉:15g
・砂糖:50g
・たまご(全卵):1個
・牛乳:200cc
・バニラエッセンス:少々
【作り方】
1.薄力粉と砂糖はふるってから耐熱ボウルへ入れ、泡だて器で混ぜる。
2.「1」のボウルに牛乳を入れて混ぜる。
よく混ざったところへたまごを入れ、さらによく混ぜる。
3.ボウルにふんわりとラップをして、2分半レンジにかける。
いったん取り出してよく混ぜ、また2分半レンジにかける。
4.仕上げにバニラエッセンスを数滴垂らして混ぜたら完成!
※チョコカスタードを作る場合は、きざんだ板チョコをレンジ(500W)にかけて溶かし、半量のカスタードに入れて混ぜる。
こちらの記事でも、いろいろなたまご料理のレシピをご紹介しています♪
たまごのウラ側・まとめ
知っているようで実は知らない「たまごのウラ側」、意外と家計にひびく情報もありましたね!
茶色のたまごや濃い色の黄身は、栄養価も味もふつうのたまごと変わりません。
見た目のイメージで、消費者が「栄養価が高い」「美味しい」と思い込んでいるだけ……って、ちょっとびっくりですよね。
また、たまごの賞味期限は「安全に生食できる期限」なので、賞味期限が多少過ぎても、加熱調理すれば美味しく食べられますよ♪
賞味期限を過ぎても、絶品たまご料理に変身するレシピも厳選してご紹介してますので、ぜひお試しください~!
たまごにまつわる「ウソ」「ホント」を正しく知って、安く・美味しくたまごをいただきましょう!