洗濯槽クリーナーの代用でキッチンハイターが使えるって本当でしょうか?
洗濯槽の汚れが気になってきたので、休みの日に掃除しようと思い立ったはいいものの、洗濯槽クリーナーがない……。
キッチンハイターはあったので、代用できないかな? と思ったのですが、洗剤って用途に合わせて使わないと、故障につながりそうでちょっと怖いですよね。
まぁ……仮に壊れても、そろそろ洗濯機の買い替えを検討してましたし、近くにコインランドリーもあるので、洗濯槽クリーナー代わりにキッチンハイターを使ってみました。
結論から言うと、キッチンハイターでも代用できますっっっ!!
ただし、キッチンハイターを洗濯槽クリーナー代わりに使う場合、事前に必ず確認すべき注意点がありますので、しっかりチェックしてくださいね。
あわせて、キッチンハイターで洗濯槽を掃除するときの具体的な使い方をご紹介します。
洗濯槽クリーナーの代用にキッチンハイターが使える!正しい使用方法と効果
まず、キッチンハイターが洗濯槽クリーナーの代用として使える理由を簡単に説明すると、洗濯機の槽クリーナーは『塩素系』と『酸素系』の大きく2種類に分かれています。
そしてキッチンハイターも、殺菌・洗浄力に特化した塩素系漂白剤です。
そのため、主成分が同じ塩素系の槽クリーナーの代用として、使用できる場合があるというわけです!
キッチンハイターを使った洗濯槽のお手入れ方法
それでは早速、洗濯槽クリーナーの代用として、キッチンハイターを使う方法をご紹介していきます!
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1必須! 洗濯機の取り扱い説明書をチェック
では最初に、ご自宅の洗濯機の取扱説明書をご覧ください。
※取扱説明書は、各メーカーサイトでPDFファイル等で見ることもできます。
取扱説明書を見て、塩素系クリーナーおよび台所用漂白剤が使えるのか、を確認しましょう!
使用できるクリーナーや洗剤の種類は、洗濯機の機種や型番、メーカーによって異なるので、必ず確認してください。
洗濯機はないと困る生活の必需品なので、万が一、使用できない洗剤を使って傷めたり、最悪故障してしまったら……残念ながら自己責任となります!
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2キッチンハイターでの掃除手順
取扱説明書で、塩素系クリーナーや台所用漂白剤が使用可能な洗濯機であれば、キッチンハイターを用意してお手入れを始めましょう!
掃除の手順ですが、ご自宅でお使いの洗濯機に『槽洗浄』というコースがついていれば、とっても簡単です!
取扱説明書の槽洗浄の仕方を見て操作し、洗濯槽クリーナーの代わりにキッチンハイターを入れたら、あとは洗濯機にお任せでOKです!(^^)b
お使いの洗濯機に槽洗浄コースがない場合は、詳しい掃除の手順を以下にまとめましたので、洗剤の容量等をしっかり守ってお試しくださいね。
キッチンハイターで槽洗浄する手順
- ぬるま湯を洗濯槽に溜める。
縦型の場合:最高水位まで。
横型の場合:バケツ一杯分程度。 - キッチンハイターを入れる。
※水10ℓに対し、液なら50ml・粉なら50g入れる。 - 「洗い」コースで5分程度回して、槽内に洗剤液をかくはんさせる。
- そのまま放置してつけ置きする。
※汚れに応じて、3~4時間から一晩。 - 目に見えて浮いている汚れがあれば、ネットですくう。
※必ずゴム手袋をしてください! - 標準モードで「洗い・すすぎ・脱水」を行う。
- 槽内に汚れが残っていれば、もうひと回ししてください。
- キッチンハイターでの槽洗浄完了!
ぬるま湯でなくても、水でも大丈夫です。
ぬるま湯の方がより早く洗剤が溶けますが、塩素系洗剤の場合、効果に差はありません。
※熱湯はダメです!
また、ドラム式洗濯機は水を入れすぎてしまうと、途中で扉の開閉ができなくなってしまうので、注意してください。
キッチンハイターのキャップ1杯が25ml(g)なので、ご自宅の洗濯機の容量に合わせて調節してくださいね!
また、洗剤を多く入れれば効果が高まるなんてことはありませんので、絶対にやめましょう~。
逆に洗濯槽を傷めてしまい、洗濯機の寿命を縮める場合があります!
以上が、キッチンハイターを使ったお手入れの方法になります。
ほぼ洗濯機にお任せでいいので、意外と簡単です♪( ˘ω˘ )
ついでに「塩素系・酸素系ってどんな違いがあるの?」という方のために、それぞれの特徴と効果をまとめました。
塩素系洗剤と酸素系洗剤・それぞれの特徴
洗濯槽のお掃除をするうえで、知っておきたい洗剤の豆知識をまとめました。
洗濯機の故障を防ぎ、洗浄力を高めるためにも、それぞれの洗剤の違いを知って、スッキリキレイにお洗濯しましょう♪
★塩素系
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塩素系は強い殺菌・洗浄力を持ち、目に見えない雑菌、黒カビの除去には効果絶大です。
目に見えない雑菌も強力分解し、汚れやカビ、菌を溶かして落とすので、洗濯槽内を除菌し、清潔にしてくれます!
お手入れをサボっていて、汚れが目立っているときの使用にもおすすめです(笑)
★酸素系
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酸素系は、殺菌力は弱いものの、強力な発泡力で汚れやカビを浮かせて剥がし落とします。
必ず一定時間のつけ置きが必要で、浮いた汚れを取り除く作業があるため、すこし手間はかかります。
ただ、浮き出てきた汚れが目に見えてわかるので、「汚れが落ちてる!!」という掃除をやった感はありますね~!
酸素系は、身体に影響のない成分でできているので、安心して使用できます。
洗濯槽クリーナーの代用でキッチンハイターを使うデメリット・やってはいけないことはある?
キッチンハイターに限らず、塩素系クリーナーはその強い殺菌・洗浄力によって、汚れやカビを短時間で落としてくれる優れものです。
強力な分、すすぎ残しがあった場合、衣類にダメージを与えてしまったり、肌荒れをおこしてしまう危険性があります。
また、使用方法を間違うと、洗濯機自体を傷めてしまうことにもなりかねません!
安全に正しく洗濯槽クリーナーを洗浄するには、ご使用の洗濯機の取扱説明書で、『槽洗浄のお手入れ』等の項目をチェックしましょう。
・酸素系漂白剤や台所用漂白剤は使用しないでください。
こういった記載がある洗濯機は、キッチンハイターの使用は控えたほうがいいです。
メーカーによっては『台所用洗剤は絶対に使用しないでください。』と強く禁止しているところもあります。
とはいえ、どこのメーカーもキッチンハイター等の台所用塩素系漂白剤を使ったお手入れは、推奨されていません。
おそらく、大体の洗濯機の注意事項に「使用しないでください」と記載がされていると思います。
うちはもともと洗濯機を買い替え予定だったので、壊れたら壊れたでいいか……とあまり気にせずキッチンハイターを使いましたが、まだ買って間もない新しい洗濯機の場合は、やめておいたほうが無難です!
万が一、故障したときにメーカー保証を受けられなくなる可能性もあります。
自己責任でキッチンハイターを使用して洗濯槽のお手入れをするときは、以下のことに注意して作業をしましょう!
ココに注意
- 肌や衣類に誤って付いても大丈夫なようにエプロンやゴム手袋をすること。
- 素手で触ると肌荒れの原因となるため、絶対に直接触れない。
- 強い刺激臭があるので、必ず換気をしながら行うこと。
- 同じ空間で、他の個所のお掃除をするときは、念のため、マスクやゴーグルをする。
そして、もっとも注意してほしいことは、他の洗剤との併用(混ぜる)はしないことです。
特に酸性タイプの製品や洗剤とは絶対にまぜないこと!!
これは本当にダメです~(>_<)
塩素系洗剤に酸性タイプの製品が混ざると、化学反応をおこして人体に有毒なガスが発生し、とても危険です!!
キッチンハイターにも『まぜるな危険』という表示があるので、絶対に洗剤を混ぜて使うことはしないでくださいね。
もし、汚れの落ちがいまひとつで、ダブル使いできれいにしたい!と思ったら、各洗剤は必ず単独で使うようにしましょう。
種類が違う洗剤を使う場合、洗濯~すすぎまでひと回り済んだあとでしたら、使用しても大丈夫です。
正しく使えば、もちろん汚れを落とす効果も高まります♪
キッチンハイター以外の洗濯槽クリーナーの代用品
キッチンハイター以外にも、槽クリーナーの代用品として使えるものがあります!
衣類用の塩素系漂白剤
普段の洗濯に使用している衣類用の塩素系漂白剤……ふつうのハイターなども、槽内のお手入れに使用できます。
使用量は、キッチンハイターとはすこし違ってきますので、洗濯機の取扱説明書と、漂白剤の注意事項や使用方法の双方をよく確認してから使うようにしてくださいね!
ちなみにうちの洗濯機の取扱説明書には、「一回のお手入れに約200ml使用してください。」と記載がありました。
重曹
あらゆるお掃除の場面にひっぱりだこの万能クリーナーである重曹は、洗濯槽の掃除でも活躍しちゃいます!
弱アルカリ性である重曹は、手垢や皮脂などの酸性の汚れを中和させて分解する働きがあり、同時に消臭効果もあります♪
重曹は水に溶けにくい性質のため、40~50℃のお湯を使うようにしてください。
一回の使用量は、カップ1杯分(150g程度)です。
重曹のもっとも良いところは、お肌や衣類にも優しく、安心・安全に使用することができるところです。
赤ちゃんや敏感肌の方がいるご家庭で、定期的に洗濯槽のお手入れをしたいときにも安心ですよ。
ドラム式洗濯機は、水が入った状態で扉の開閉ができないため、途中で浮き出た汚れを取り除く作業ができません。
洗浄中に重曹の泡が吹きこぼれてしまう可能性があるので、ドラム式洗濯機での使用は控えましょう!
そもそも、洗濯槽の汚れや雑菌、カビを増やさないポイントもあわせてご紹介しますね。
- 洗濯が終わったら、フタは開けて湿気を飛ばし、よく乾燥させる。
- 糸くずネットや、洗剤受けはこまめに掃除する。
- 洗濯機の中に、汚れたり、濡れた衣類を長時間入れたまま放置しない(洗濯カゴを使用する)
- 洗剤や柔軟剤は使用量を守る(入れすぎによる溶け残りが発生するため)
洗濯槽には、目に見えない槽の裏側にも、実はカビや汚れがたくさんついている可能性があるので、定期的なお手入れは必須です!
1~2ヶ月に1度のペースを目安にお手入れをすると、洗濯機の寿命も延びて、より長い間使い続けることができますよ♪
洗濯槽クリーナーの代用でキッチンハイターは使える?正しく使ってスッキリキレイ!まとめ
キッチンハイターは、塩素系洗濯槽クリーナーと主成分が同じなので、洗濯槽クリーナーの代用品として使うことができます。
ただし、使用する際は、お使いの洗濯機の取扱説明書をよく読み、機種や型などを十分に確認して、台所用漂白剤が使用可能かを見極めてから使用するようにしましょう!
「多分大丈夫でしょ」といった安易な判断は、洗濯機を傷めたり故障につながる原因になるので、使うときは慎重に判断してくださいね。
洗濯しても『汚れが落ちていない、新たな汚れが付いている、いやな臭いがする、カビ臭い気がする..』など、ひとつでも思い当たることがあれば、それは洗濯槽の汚れに原因があるかもしれません!
※洗濯物の部屋干しのにおいが気になる場合は、別の原因も考えられます。
洗濯槽には日々の洗濯によって、洗剤や柔軟剤の残りカスや、衣類から落ちたホコリや汚れ、湿気によるカビによって、実はかなり汚れが溜まっています。
いつでも清潔スッキリ★洗い上りの気持ちよい洗濯ができるよう、定期的に洗濯槽のお手入れを心がけてみてくださいね。