結婚式などのお祝いで使うご祝儀袋の書き方には、知っておくべきマナーがいくつかあります。
特に「どう書くの?」と悩むのが金額の漢字ですよね。
ご祝儀袋は渡した相手だけでなく、ご家族や親族なども目にする可能性があるので、正しい漢字や書き方を知らないと恥をかくことも!
ご祝儀袋を書くときは「壱(一)」や「弐(二)」などふだん使わない漢字を使うため、書き方がわからないという人も多いのではないでしょうか。
毎回 ご祝儀袋 書き方 で検索してる
— たつみ (@sekizu1) October 29, 2021
ご祝儀袋の書き方がわからん😇
— わえさ (@waesa0904) April 4, 2021
Twitterでもこんな声がちらほら……
ご祝儀袋ってそんなに頻繁に使うものではないので、冠婚葬祭のマナーは共通の悩みといえますね。
そこで、正しい漢数字の書き方と一覧表、最後に「也」をつける金額、一般的なご祝儀の相場やマナーをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ご祝儀袋の金額は漢字でどう書くのが正解?
ご祝儀袋に記載する金額は、基本的には漢数字(旧字体)で書くのが一般的です。
※赤文字になっているものは、一般的にご祝儀には使わない金額、使用しない漢字です。
一万円などを漢数字でご祝儀袋に書くときは、
1万円 ⇒ 金壱萬圓
3万円 ⇒ 金参萬圓
のように書きます。
なぜわざわざ難しい旧漢字を使用するかというと、金額の書き換えによるトラブル防止のためです。
通常漢字の「一」や「二」だと、
「一万円」を「三万円」「五万円」「十万円」
「二万円」を「三万円」「四万円」「五万円」
のようにほかの数字に書き換えることができてしまいます。
◆書き換え例
「一万円」「二万円」だと、このように違う金額に書き換えることができてしまいます。
(ピンクの線が書き足した部分です)
旧漢字の「壱」「弐」「参」「拾」なら、どれもほかの数字に書き換えることができないので、難しい漢字を使うのは礼儀や慣習というよりも金銭トラブル防止の意味合いが強いです。
なので、もともと書き換えができない「五」「七」などは、あえて難しい旧漢字を使用する必要はありません。
「五」はともかく、「七」は旧漢字だとパッと見てわからない人のほうが多いので、ふつうに「七」で大丈夫ですよ~。
また、「万円」も「萬圓」という旧字体を使用します。
「万円」に比べると、ちょっと画数が多くて難しいですね。
ただ、現在は「圓」は「円」と記載することが一般的になっています。
「萬円」と記載しても問題ありません。
ちなみに、お包みする金額は、渡す相手によって相場が異なります。
ご祝儀の相場
◆結婚式に出席しない場合:1万円
◆友人や会社の同僚の場合:3万円
◆兄弟姉妹・親族の場合:5~10万円
上記が一般的な金額の相場と言われています。
ご祝儀の場合、「奇数の金額」を包むのが一般的なマナーです。
偶数は割り切れる数字のため、夫婦の仲が分かれないようにという意味を込めて、割り切れない数字(奇数)の金額を包みます。
4や9は「死(し=4)」や「苦(く=9)」を連想させ、縁起が悪いとしてご祝儀では使わない金額です。
ご祝儀はなるべく一万円札のみで包んだ方が良いですが、やむを得ず千円札や五千円札を混ぜて使用する場合も、合計が「奇数の枚数」になるようにしましょう!
最近では、2万円(2=ペア)や8万円(末広がりの「八」)といった、いい意味があるということで、偶数でも2万円・8万円なら良いという考えもあります。
とはいえ、「8(末広がり)」はともかく、「2(ペア)」は特に年配の方にはあまり受け入れられていないです。
親しい間柄の友人に直接渡すのでなければ避けた方が無難です。
また、ご祝儀で包むお金は、必ず新札を用意しましょう。
お札は向きをそろえて中袋に入れ、中袋を開いたときに、お札の表(人物の肖像画)が上になるように入れるのがマナーです。
1万円から100万円まで簡単早見表
1万円から100万円までの、ご祝儀袋の金額・簡単早見表をご用意しました。
15万円・25万円などの書き方も記載していますので、35万円・45万円などにも応用できますよ。
十万円や百万円など金額が大きい漢数字はどう書く?
十万円以上の金額を包む場合の漢数字の書き方をご紹介します。
- 十 ⇒ 拾
- 百 ⇒ 百
- 千 ⇒ 阡
- 万 ⇒ 萬
- 円 ⇒ 圓
「10」以上の数字は上記のように書きます。
10万円を漢字で書く場合は、「金 拾萬円」となります。
ほかにも、
15万円 ⇒ 金 拾五萬円
21万円 ⇒ 金 弐拾壱萬円
50万円 ⇒ 金 五拾萬円
100万円 ⇒ 金 壱百萬円
のように書きます。
金額の最後に「也」をつけるのは十万円以上から
最後につける「也」は、一般的に金額が高額になる場合につけます。
ご祝儀の場合は、十万円以上を包む場合に「也」をつけます。
これまで「金 壱萬円也」と書いてしまっていた人もいるかもしれませんが、マナー違反というわけではないので、ご安心くださいね。
そもそも金額のあとに「也」をつける理由は、昔お金に「銭」の単位を使っていた時代、円のあとに金額を書き足されないために用いられていたものです。
昔ながらの正式なマナーでは「也」をつけますが、最近では「也」をつけなくてもいいという考え方も増えてきています。
「也」をつけた方が無難ではあるので、十万円以上からつけるということだけ覚えておきましょう!
ご祝儀袋の金額・漢字での書き方まとめ
ご祝儀に包む金額は、旧字体の漢数字で書くのが一般的です。
あらためて、よく使うご祝儀の金額の漢字はコチラです!
1万円 ⇒ 金壱萬圓
3万円 ⇒ 金参萬圓
5万円 ⇒ 金五萬圓
7万円 ⇒ 金七萬圓
8万円 ⇒ 金八萬圓
10万円 ⇒ 金拾萬圓也
ご祝儀袋は、渡した相手だけでなく、ご家族や親族も目にする場合があります。
特に会社の上司や目上の方に渡す場合、ご祝儀袋の書き方を間違えてしまうと恥ずかしいですし、一般常識がないと思われてしまうかもしれません。
ご祝儀はおめでたいものですので、正しい金額の書き方を知って、お祝いの気持ちを伝えましょう!