クリスマスツリーといえば、「モミの木」ですよね!
モミの木は庭木のイメージが薄いため、庭木としてモミの木を植えているお宅はあまりないと思います。
モミの木を庭木にするには大変な面も多く、ガーデニングに取り入れるのはデメリットもあります。
・葉が壁や飾りに触れて変色などダメージを受けやすい
・地面が乾燥すると枯れやすい
・成長が速いため、1mほどの苗木でも数年で5mを超えてしまう可能性がある
確かに、庭木としては向かなさそうですね。
しかも本物のモミの木を手に入れるなら、クリスマスシーズンの少し前(11月ころ)から園芸店やホームセンターなどモミの木を取り扱っているお店に問い合わせたり、入荷に合わせて確実にお店に行かなければ手に入らなかったりします。
そうだ!モミの木に飾りつけしよう!とクリスマス間近に思っても、手に入らないということにもなりかねません。
また、その後のお手入れが大変そうで自宅で育てるのを不安に思う方も少なくないと思います。
そんな人におすすめの「クリスマスツリーの代用になる木」を紹介していきます!
クリスマスツリーの代用でオススメの木10選!
クリスマスツリーの代用として使われるのが、比較的手に入りやすい「コニファー」と呼ばれる種類の木です。
コニファーとは、マツ科・スギ科・ヒノキ科・ニオイヒバ科といった複数の「針葉樹(針のような葉)を持ち、葉が落ちない常緑樹」のことをいいます。
実は、モミの木もコニファーの一種なのです。
なんとなく外国の木という印象があるモミの木ですが、日本にも自生しています。日本の風土に馴染みやすい植物でもあります。
ただ、自宅の庭で育てるとしたら、地植えではなく大きめの鉢植えをおすすめします。
根の広がりを抑えることで、成長もストップさせられるのである程度の大きさを維持できるからです。
それでは、まず、この「コニファー」類の中から、クリスマスツリーの代用の木としておすすめの木を紹介していきます!
ゴールドクレスト
日本でもっともポピュラーなコニファー。鮮やかな黄緑色の葉と、スッとした円錐状の樹形の美しさが特徴です。また、葉には、シトラス系の芳香があります。
ゴールドクレストは、本来は樹高20mに達するような高木で、日本でも庭植えにした場合は5mを軽く超えるほどに大きく育ちます。
〈置き場所〉…日当たりのよい場所(耐陰性は多少あり)。高温・多湿を避ける。
〈室内 or 屋外〉…屋外
〈鉢植え or 地植え〉…地植え。蒸れに気をつけて風通しよく植える。
〈難易度〉…初心者向け
※鉢植えも可能。成長に合わせて鉢の大きさを変える必要あり。
ゴールドクレスト・ウィルマ
鉢植えで育てる室内用のゴールドクレストのこと。
ウィルマは鉢植えのため根が浅くなり、そのため乾燥にも弱いのが特徴です。
また、育つ過程で葉が密になると水切れを起こしやすいので、みずやりも注意が必要です。
〈置き場所〉…日当たり良い場所。乾燥は大敵。
〈水やり〉…土の表面が乾いていればしっかり水を与える。水やりのタイミングがとても大事。
〈室内 or 屋外〉…室内
〈鉢植え or 地植え〉…鉢植え
〈難易度〉…中級者向け
エメラルドグリーン
名前の通り、エメラルドグリーンの発色が美しく、葉に光沢があるのが特徴のコニファーの一つ。
日本の気候に合い、寒さや暑さに強く、生命力が強いので育てやすく、葉が密集して育つので目隠し用の庭木としてもおすすめです。
〈置き場所〉…半日陰が理想
〈水やり〉…植えつけえて2年間は多め。その後は土の表面が乾いたら水やり。
〈室内 or 屋外〉…屋外
〈鉢植え or 地植え〉…地植え
〈難易度〉…初心者向け
※鉢植えも可能だが、その場合は毎年植え替えが必要です。
ボールバード(ブルーバード)
枝にうろこのような葉が集まる木で、銀色を帯びている丸みのある葉が特徴。
日照条件があまりよくなくても問題なく育つので、多少日当たりの悪い場所でも大丈夫なようです。
半日陰や日向を好み、水気がよくて肥沃な土壌ではよく育つ植物です。通常はきれいな緑色の植物なのですが、肥料切れになると色が悪くなってくるので注意が必要です。
〈置き場所〉…半日陰~日当たりのいい場所
〈水やり〉…地植えの場合は特に気にしなくてもいい。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やり。
〈室内 or 屋外〉…屋外
〈鉢植え or 地植え〉…どちらでもよい
〈難易度〉…初心者向け
ドイツトウヒ
マツ科の常緑性の針葉樹。もみの木の仲間のひとつ。日本のクリスマスツリーといえばウラジロモミが多いですが、原産地のヨーロッパではドイツトウヒがツリーに使われる定番の木になっているほど有名な木です。病害虫にも強くて、もみの木の仲間の中では比較的育てやすい種類といわれています。
〈置き場所〉…日陰でも育つが、半日陰~日当たりの良い場所が良い
〈水やり〉…地植えの場合はきにしなくてもいいが、土の表面が乾いたら水やりを行う
〈室内 or 屋外〉…屋外
〈鉢植え or 地植え〉…どちらも可能。だが、地植えが好ましい。
〈難易度〉…初心者向け
※鉢で育てると、成長を抑制できるメリットがあります。ドイツトウヒをもみの木のように、クリスマスツリーなどに利用したい場合は、鉢植えがおすすめです。
ブルーアイス
北アメリカからメキシコにかけて自生する耐寒性常緑高木で銀青色の葉が涼しげな樹姿が特徴。
雪をまとった樹氷のように見える美しい樹形が人人気の一つです。
暖地性のコニファーですが耐寒性もあるので、北海道や豪雪地帯以外であれば全国的に植栽できます。
〈置き場所〉日当たりの良い場所~半日陰
〈水やり〉庭植えの場合は根が張れば水やり不要。それ以外は過湿を避け乾いたら水やり。
〈室内 or 屋外〉屋外(広い場所が適している)
〈鉢植え or 地植え〉どちらも可能(生育が旺盛なので鉢植えの際は2年に1回植え替えが必要)
〈難易度〉中級者向け
※蒸れと病害虫の発生を防ぐために、こまめな剪定を行う必要があります。
樹高のわりに根が弱いことから台風等で倒れやすいため、添え木をしてしっかり固定して栽培すると良いでしょう。。
ウラジロモミ
ウラジロモミはマツ科モミ属の常緑針葉樹です。
日本原産で、福島県~中部地方、紀伊半島、四国、九州各地の高地に自生している木です。
葉の裏側が白いのでウラジロモミ(裏白樅)と名付けられたようです。
〈置き場所〉日当たりの良い場所
〈水やり〉1日1回程度(乾燥に注意し、過湿に敏感なのでやりすぎに注意)
〈室内 or 屋外〉屋外
〈鉢植え or 地植え〉どちらも可能(地植えはかなり大きく育つ)
〈難易度〉中級者~上級者向け
※庭に十分な広さがあって毎年の成長を楽しみに大きく育てたいという人は地植えが◎。
鉢植えは大きさを制限しながら長く楽しむことができるので、あまり大きくしたくない場合は鉢植えがいいでしょう。
エレガンテシマ
こちらはコニファーの中でも特に育てやすい種類で人気もあります。少々ほったらかしていても十分に育ち、葉も落ちないので掃除の手間もありません。庭木として目隠しなどにもよく使われているコニファーです。
〈置き場所〉日当たりの良い場所
〈水やり〉乾燥していたら水やり(葉っぱにかからないよう注意)
〈室内 or 屋外〉屋外
〈鉢植え or 地植え〉どちらも可能
〈難易度〉初心者向け
※すべての葉っぱに日光が良く当たるようにすることが大事です。枯れた葉っぱを取り除くことはもちろん必要ですが、葉が密集してきたら剪定してあげましょう。
シルバースター
正しい品種名はエルウッディだが、流通名「シルバースター」の方が有名な常緑高木の針葉樹。
成長は遅めなようです。寒くて乾燥している地域の植物なので日本の高温多湿の夏に弱いため、鉢植えにして夏は半日陰で管理すると育てやすいでしょう。
〈置き場所〉日当たりの良い場所~半日陰
〈水やり〉土の表面が乾いたら水やり(高温多湿を避ける)
〈室内 or 屋外〉どちらも可能。小さい苗木は寒さに弱いので室内が無難。
〈鉢植え or 地植え〉鉢植え
〈難易度〉中級者向け
※夏の高温多湿に弱く、夏は半日陰に置くか遮光しておきます。もしくは年間を通して半日陰の場所に置くか、明るい室内で育てると良いでしょう。
多肉植物
多肉植物をツリーのように寄せ植えして楽しむ「タニクリスマスツリー」なるものもあるようです。
水苔だけでも育っていくので、土だと難しい形でも寄せ植えできます。クリスマスカラーの多肉植物を使って、クリスマスツリーやクリスマスリースの形に植えると、いつもと違うクリスマスが楽しめそうです。
〈置き場所〉日当たりの良い場所(直射日光は避ける)
〈水やり〉乾燥したら水やり
〈室内 or 屋外〉どちらも可能
〈鉢植え or 地植え〉鉢植え
〈難易度〉初心者~上級者(品種によって異なる)
※品種の特性を考慮して種類を選ぶと管理がしやすいです。
コニファーは基本的に風通しの良い日当たりの良い場所を好みます。また、大きく育つものも多いのでその点に注意して、植える場所やお手入れをしてあげると良さそうですね!
クリスマスツリーの代用は生木と人工樹どっちがオススメ?
生木と人工樹の違いは、やはり自然の美しさでしょう!
葉の色や形など自然で育つからこその美しさと魅力があります。
ただ、生木は必ず年間通してお手入れが必要で、毎年良い状態を保つためにお世話をし続けなければいけません。
ガーデニングなどがお好きな方はそれほど苦になることでもないと思いますが、あまりしたことのない人にとっては少し大変かもしれません。
そんな方は、人工樹のほうが難しいお手入れもないので人工樹をおすすめします。
また、生木に比べて人工樹は飾り付けるように作られているので、オーナメントなどの飾りつけを思う存分できるでしょう。
しかし、生木は枝や葉が柔らかいので飾りつけの際に木を傷めないように気を付ける必要があります。
こまめなお手入れが出来る人は「生木」、苦手な方は「人工樹」がいいのではないでしょうか。
クリスマスツリーの代用の木はどこで買える?値段と販売店はココ
クリスマス時期になれば、ほとんどの園芸店で購入することが出来ます。
ただ、数に限りもあるので早めに入荷時期を確認しておく方がいいでしょう。
ネットショッピングですと、クリスマス時期に関わらずいつでも手に入るようです。
また、結構有名なのは「IKEA」の生木クリスマスツリー。
店舗販売のみですが、毎年11月中旬頃から販売されているようです。しかも、こちらは使用後、返却期間内にツリーを返却すれば1500円分の商品券がもらえるという、とてもお得なシステム!
環境問題に取り組む一環としての回収システムのようですが、購入する側にも十分メリットもあり良い仕組みですね♪
ちなみにツリーは3000円ほどです。
園芸店やホームセンターなどは地域やお店で多少の違いはあると思いますが、私が調べた値段を書いていきますね!
・60cm~ 6,000円~7,000円
・80cm~ 8,000円~10,000円
・120cm~ 13,000円~18,000円
・150cm~ 20,000円
・170cm~ 21,000円
といったところです。
こちらはあくまで目安の金額だと思ってくださいね。
あと、生木ですので気の大きさや形なども多少違いまので、しっかり確認してから購入してくださいね♪
ネットで購入できる生木のクリスマスツリーも、だいたい同じくらいの値段設定でしたが、少々割高なものもありましたので、違いを検討して購入することをお勧めします。
また、送料がかかる場合もありますので、そのあたりもよくみてくださいね♪
クリスマスツリーはレンタルサービスもあり!レンタルはココ
お手入れは大変そう…。だけど、人工樹のツリーじゃなんだか物足りない…。
そんな人におすすめのが、「レンタルサービス」!今の時代、なんでもレンタルしてくれますね♪
・iconicflower
・クリスマス屋
・DMM いろいろレンタル
こちらは家庭向けにだされているレンタルショップです。企業や会社向けに大きめのツリーをレンタルしているサイトもありました。
全て揃ってレンタルされるので、届いたらすぐ飾れます♪
商品レビューも高評価ですので、十分に楽しめる商品のようですね。
剪定した木でリース作りも♪動画紹介
剪定した枝や葉を捨ててしまうのはもったいない!
クリスマスシーズンならリースにして玄関などに飾っておくのもいいですね♪
リースつくりの動画がありましたので、紹介します!
剪定した木もこのようにリースにすることで、クリスマスをより楽しめますね♪
他にも、色んな作り方を紹介した動画がありましたので是非覗いてみてくださいね。
屋内・屋外の木の置き場所とサイズに注意!
今回紹介したコニファーは比較的育てやすい種類が多いですが、中には成長が早くかなり大きく育つ種類もあるので、植えつける場所や置き場所などに注意しましょう。
好ましい場所としては、日当たりがよく風通しの良い場所がいいでしょう。夏の暑さや、強すぎる直射日光を好まないものもありますので、夏場の管理には十分気をつけて育てましょう。
また、ほとんどのものが乾燥すると枯れや葉の色が悪くなる原因になるので、土の表面が乾燥していたり、小さな苗木の時は十分に気を付けて水やりを行いましょう。
屋内で育てる場合は、エアコンで乾燥しやすい場所や日当たりが悪くなる場所は避けましょう。
生き物ですので、きちんとお世話をしてあげれば綺麗に育ち、長い期間楽しめるものばかりなので、クリスマスシーズンだけでなく、日々の成長も楽しんでみてくださいね♪
クリスマスツリーの代用でおすすめの木10選!値段と販売店まとめ
調べてみると多くの種類がありましたね!
クリスマスツリーといえば「モミの木!」とらわれずに、いろんな種類の木で楽しんでみるのも良いですね♪
ガーデニングをしたことのない人でも、比較的育てやすいものも多いコニファーなら案外楽しまるのではないでしょうか。
地植えでなく、鉢植えなら大きさも制限して育てることが出来るので、お庭がそこまで広くないというご家庭でも、ほどよい大きさで育てられそうですよ♪
色鮮やかな緑や青みがかった涼しげな葉の色など、お好みの木でクリスマスを楽しんでくださいね。