おやつとして、自家製の手作りアイスやシャーベットを作るご家庭も多いと思いますが、気になるのは作ったあとの賞味期限!
手作りアイスができるまで時間がかかるので、なるべく多めに作り置きしたいのですが、自家製のアイスやシャーベットって具体的にいつまでに食べきれば良いのか、正直よくわかりませんよね。
市販のアイスは賞味期限がないと聞きますが、手作りアイスの場合はどうなんでしょう??
気になったのでめっちゃ詳しく調べてみたところ、手作りアイスの賞味期限の目安は、なんと意外と短く1~2週間ほどでした!
とはいえ、保存方法や作るときにちょっとしたことに気をつければ、もう少し長く保存することも可能ですよ♪
手作りアイスの賞味期限と適切な保存方法についてまとめました!
手作りアイスに賞味期限はある?日持ちはどれくらい?
アイスクリームは、作っているあいだも完成したあとも、基本的には常に冷凍保存ですよね。
そのため、腐敗の原因となる菌が繁殖することがほぼないので、市販品のアイスには賞味期限が設けられていないんです!
なので、同じく冷凍状態を維持して作る手作りアイスも、明確な賞味期限はありません。
ただし!
市販のアイスと違って、手作りアイスは美味しい状態を保ったまま、長期間冷凍保存することが難しいので、作った日から1~2週間以内に食べきるようにしましょう。
市販のアイスと同じように冷凍保存をするのに、なぜ手作りアイスは早めに食べたほうが良いのか、理由はいくつかあります。
- 家庭で作るアイスは、市販品の製造過程・衛生環境・器具と異なるから。
- 家庭用の冷凍庫は開閉の回数が多く、冷凍庫内の温度を一定に保てないから。
- 家庭用冷凍庫での長期保存は、時間の経過とともに、冷凍焼けを起こすから。
- 市販品のように、長期保存が可能な保存料や添加物が入っていないから。
手作りアイスを早めに食べたほうがいい大きな理由はこの4つです!
市販品は、アイス作りに適切な環境(気温・湿度含む)や、調理過程・材料・器具等により、一定の品質となるよう製造されています。
さらにパッケージで密閉した状態で販売となるため、冷凍庫での長期保存が可能です。
手作りアイスの場合、各家庭によって調理する環境や器具が違ってきますし、保存料や風味を維持する添加物なども使わないので、市販品と同じように冷凍保存をしても、風味が落ちたり劣化もしやすいんです。
手作りアイスは、牛乳やたまごなど傷みやすい材料が多く、無添加だとどうしても劣化が早いんですよね。
特に、いちごやバナナ、ブルーベリーなど生のフルーツを材料に加えた場合は、時間の経過とともにフルーツの食感や味が変わってしまったり、変色する可能性もあります!
使う材料が多くなるほど作業工程は増えますし、品質の管理も難しくなるので、劣化のスピードはさらに速まってしまいます。
手作りアイスは作った日からできるだけ日を置かずに、長くても2週間程度で食べきるようにしましょう!
なにより、できたての美味しい状態を堪能できるのが、手作りアイスの醍醐味でもありますので♪
手作りアイスの保存方法の注意点
手作りアイスの保存方法で、特に気を付けるべきことは2つです!
1.冷凍庫内の温度変化をできるかぎり抑える。
2.なるべく空気にふれないようにしっかり密封する。
アイスを保存する際に適切な冷凍温度は、マイナス18℃以下です。
これは、手作りアイスに限らず、市販品も同様です。
一度溶けてしまったアイスを再凍結すると霜が付きやすくなり、食感が変わってしまったり、風味や味が落ちてしまいます!
とはいえ、家庭用の冷凍庫は、アイスだけでなくほかの食材も保存するので、食材の出し入れで冷凍庫を何度も開けるため、冷凍庫内の温度を一定に保つことが難しいです。
アイスは奥のほうに入れてなるべく外気に触れないようにしたり、必要な食材を取り出したらすぐに閉めるなど、庫内の温度上昇を防ぎましょう!
そしてもうひとつ大切なのが、できるだけ空気にふれないようにタッパーやジップロック等を使って、空気を抜いてしっかり密封保存することです。
上の画像のように、ジップロックなどで密封保存することで、乾燥やほかの食品からのにおい移りも防ぐことができますよ。
手作りシャーベットの賞味期限の目安は?
手作りシャーベットも手作りアイスと同様に、賞味期限の目安は1~2週間程度となります。
生のフルーツやジュースを凍らせて作るシャーベットは、フレッシュなフルーツの味や果肉感、それに加えてシャリシャリの食感がなにより美味しいスイーツです!
なので、冷凍庫で長期間保存すると、カッチカチになってシャーベットの柔らかいシャリシャリ感が失われ、ガリガリザラザラの食感になる場合もあります!
食感だけでなく風味も落ちるので、手作りシャーベットもアイスと同様に、密閉して冷凍保存のうえ、なるべく2週間以内で早めに食べきるのがオススメです。
食べかけアイスの保存の仕方
思ったより量が多くて、食べかけのアイスが残っちゃうことがあると思いますが、食べかけアイスの保存はあまりオススメできません……。
理由は、アイスを食べるときにスプーンについた唾液から、口の雑菌がアイスに移って腐敗の原因になるからです。
冷凍保存なので、ある程度菌の繁殖は防げますが、食べる前のアイスよりも衛生状態が良くないです。
また、アイスは食べているうちに表面から溶けていきますし、一度溶けてしまったアイスは、再凍結のときに氷の結晶が大きくなってシャリシャリの食感に変わってしまうので、アイスが持つ本来のなめらかさや風味は失われてしまいます!
そのため、食べかけのアイスは品質を保ったまま、美味しく保存することが難しいんです。
食べかけアイスを、できるだけ品質の劣化を防いで保存するには、乾燥を防いでしっかり密封することです!
食べかけアイスの保存のポイント!
★残ったアイスの表面に凸凹があると、乾燥しやすくなってしまうので、平らにならしてラップやジップロック等でしっかり密封すること!
★乳製品を含んだアイスは、他の食品のにおい移りがしやすいので、においの強いものの近くでの保存はさけること!
この2点に注意して冷凍保存し、なるべく早めにお召し上がりください♪
アイス豆知識1:市販のアイスの賞味期限が長い理由
市販のアイスに賞味期限がない理由は、すでに簡単に説明しましたが、もっと詳しくお伝えすると……
市販のアイスに賞味期限がない理由
- マイナス18℃以下の安定的な環境で冷凍保存されている限り、細菌が増殖しないため、健康を損なうほどの変化も考えにくい安定的な食品である。
- 原料の品質基準自体が厳しく規定されていて、保存の状態が良ければ、品質の劣化は極めて低いため。
こういった理由から、農林水産省によって、アイスは賞味期限表示の省略が認められています。
市販のアイスは私たちが購入するまで、マイナス18℃以下できちんと温度管理した状態で冷凍保存されているので、美味しい状態のまま、長持ちさせることが可能なんです!
ただ、ご家庭の冷凍庫では、市販品が販売されている業務用の冷凍庫のように、温度管理された安定的な保存環境を保つことが難しいです。
ご家庭の冷凍庫は、ドアの開閉を頻繁にしたり、食材の詰めすぎなどによって庫内の温度変化がおこり、アイスの表面が溶けてしまったり、再凍結によって品質の劣化が起こりやすい環境です。
また、市販品のアイスは未開封の状態であれば、長期保存が可能ということですので、一度封を開けてしまったものは、できるだけ早めに食べるようにしてください。
アイス豆知識2:アイスクリームは何歳から食べられる?
アイスは栄養価が高いので、赤ちゃんや小さなお子さんに食べさせたいママさんも多いと思います!
でも、いつ頃から小さな子どもにアイスを食べさせていいのかな? と悩んじゃいますよね。
それぞれのご家庭によって、赤ちゃんの離乳食の進み具合や、成長、体調などの度合いはさまざまなので、何歳からアイスを食べてOKという明確な決まりは特にありません!
目安としては、食事に響かない少量程度でしたら、乳歯が生えそろってくる1歳以降からは食べさせても安心な時期といえます。
ただ、健康面や衛生面の観点から積極的におすすめはできません。
赤ちゃんにアイスクリームを食べさせるときは、余計なものは入れないシンプルな材料を使った手作りのものや、市販品ではベビー用のものを選んで、大人と同じ市販品のアイスのデビューは3歳頃からが望ましいです。
それでは、なぜお子さんのアイスデビューが3歳頃からが望ましいのか?
あわせて理由も簡単にお伝えしますね!
1.アイスクリームは『嗜好品』だから
アイスクリームは、糖分・脂肪分を多く含み、これらは赤ちゃんの健康を維持するために、絶対必要なものというわけではないからです。
赤ちゃんは胃も小さいので、アイスを与えることで必要な食事の妨げになりかねません。
2.胃腸に負担がかかるから
胃腸機能が未発達な赤ちゃんにとって、冷たいアイスは刺激が強く、食欲不振や下痢を引き起こす原因にもなる場合があります。
3.アレルギーの心配があるから
アイスクリームには、製造の工程で牛乳や生卵が使用されます。
これらの材料は、アイスクリーム作りにおいては加熱されていないことも多いので、デリケートな赤ちゃんの時期は、細菌感染やアレルギーを引き起こしてしまう可能性もあります。
市販品のカップアイス等と比べて、飲食店で販売しているソフトクリームは特にその危険性が高いので、すこし大きくなるまで与えるのは控えた方が良いです。
食べ物のアレルギーが多い場合は、少し様子を見て、アレルギーがないと判断がついてから与える方が安心ですね。
もちろん、幼児にアイスを与えることは、デメリットばかりではありません。
アイスクリームは栄養価が高く、のど越しも良いので、赤ちゃんや小さいお子さんでも食べやすい食品です♪
発熱しているときや、夏の暑い日に食欲がすすまないなど、体調を崩している場合は、様子を見ながら食事の代わりに少量与えるだけでエネルギーの補給ができます。
まだ小さいうちは、体調を崩したりしてふつうのごはんを食べるのが難しいときなど、アイスを与えるタイミングを決めておくのもオススメです。
私が幼児園児だった頃も、アイスは風邪を引いたときだけ食べられる、特別なものでした……(笑)
ちなみに、ベビー用アイスは赤ちゃん用品メーカーのpigeon(ピジョン)から販売されてます♪
ドラッグストアや楽天などのネットショップで購入できますよ~。
また、3歳以降でアイスデビューさせるとき、いきなり大人と同じアイスを与えるのが心配な親御さんもいると思います!
そういうときは、アレルギー成分不使用のアイスや、キッズ用のアイスキャンディーなど、市販品でも種類が豊富にありますので、様子を見ながら与えてみてくださいね。
乳歯は虫歯になりやすいので、子どもにアイスを食べさせたあとは、歯磨きの習慣をお忘れなく~!
アイス豆知識3:手作り無添加アイスクリームレシピ♪
美味しくて安全な無添加の手作りアイスは、実は意外と少ない材料でカンタンにできちゃいます!
【白ごはん.com】というレシピサイトに掲載されている、無添加アイスクリームのレシピをご紹介しますね!
[blogcard url="https://www.sirogohan.com/recipe/aisu/"]
無添加の手作りアイスに必要な材料は、牛乳・卵黄・生クリーム・砂糖のたった4つだけです♪
*材料
・牛乳:300ml
・生クリーム:100ml
・卵黄:3個
・砂糖:75グラム(上白糖、グラニュー糖などはお好みで)
*下準備
牛乳は無調整、生クリームは添加物入りでない植物性のもの(乳脂肪47%くらい)がオススメですが、もちろんご自宅にあるものでOKですよ!
卵黄は加熱処理をしないので、できるだけ新鮮なものをご用意ください♪
調理用具は使用前に煮沸消毒をして清潔にし、水分はしっかりふき取っておきましょう。
*作り方
1.卵黄と卵をボウルに入れ、白っぽくなるまで泡立て器でしっかり混ぜる。
2.鍋に牛乳と生クリームを入れ、火にかける。鍋のまわりがふつふつしてきたら、火からおろす。
3.「1」のボウルに2を少量ずつ加えて混ぜていく。
4.別容器に移して粗熱がとれたら、冷凍庫で2~3時間冷やし固める。
(フタがあればフタをし、なければラップでぴっちり密封してから冷凍庫へいれること!)
5.容器のまわりが固まってきたら、取り出して、一度スプーンで全体をかき混ぜ、再び冷凍庫へ。
6.30分おきに「5」の工程を2~4回程度繰り返すと、なめらかになってきます。
7.器に盛りつけて完成!
冷凍庫へ入れるときは、においうつりや乾燥を防ぐために、しっかり密封すること!
意外とカンタンにできる無添加手作りアイスクリーム、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
お好みで、抹茶やココアパウダーを入れても美味しいですよ!
手作りアイスの賞味期限はどれくらい?保存方法の注意点まとめ
手作りアイスの賞味期限の目安は、1~2週間程度です。
手作りアイスには、品質を保つための保存料や添加物が入っていないので、冷凍保存をするだけでは、市販のアイスのように長持ちしません!
アイスを保存する専用の冷凍庫があり、密封状態で常に一定の温度(マイナス18℃以下)を保てる場合は、1ヶ月程度は日持ちしますが、手作りアイスは長期保存には向かないので、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。
ひんやり美味しいアイスクリームは、心も身体も満たしてくれるほんとに素敵なスイーツですよね( *´艸`)
適切な保存方法で、味や風味を損なうことなく、最後まで美味しい状態の手作りアイスクリームを堪能してください♪