手作りのお弁当の賞味期限は、おかずや保存状態によって変わりますが、基本的には作ってから半日~1日程度で、日持ちはかなり短いです。
冬場はともかく、夏場や湿度が高い日はお弁当の保存に困ったり、中身が傷んでしまわないか気になりますよね。
せっかく作った手作りのお弁当でお腹を壊すのは悲しいですし、食中毒の危険性もありますので、自家製弁当の賞味期限と保存方法、傷みにくくする調理のポイントや注意点などを紹介していきます!
安心して食べられるお弁当を作るにはどんな工夫が必要なのか、ぜひチェックしてみてくださいね!
手づくりのお弁当・作ってからの賞味期限は?
手作りお弁当の賞味期限や何時間前に作るのかがベストなのかは保存状態によって変わってきます。
夏場と冬場では痛みやすさも違うため、正しい保存方法をしっかり把握しましょう。
気温が高い夏場でなければ、朝作ってからおよそ6~7時間程度が安全といえます。
前日の夜に作り置きした場合は、正しい保存方法を守らないと、衛生面で問題が出てきてしまいます。
夏場と冬場では痛みやすさも違うため、正しい保存方法をしっかり把握しましょう。
夏場、夜作る場合
気温や湿度が高く、食べ物が腐るリスクが高い時期です。
夜に作ってから朝までが大丈夫だとしても、気温が上がる昼までの時間帯は注意が必要です。
夏場に夜作る場合は、次のことに気を付ければ、安心して食べられます!
- 夜作ったおかずは必ず冷蔵庫で保管する
- 汁気のあるものは避ける
- お弁当に詰めるとき食品には手で直接触れずに、菜箸などを使う
- マヨネーズは傷みやすいため避ける
- ご飯は朝に詰めたほうがパサつかない
- 持ち運ぶときは保冷剤を入れる
冷蔵庫に保存しておいたおかずは朝必ず温めます!
食材の中心までしっかりと火を通して殺菌して、菌が繁殖しにくい温度まで冷ましてからお弁当に詰めるのがポイントです!
暖かいご飯と冷たいおかずを一緒に入れてしまうと腐りやすいので、ご飯を先に詰めてから冷まして、おかずも冷めたら詰めましょう。
冬場、夜作る場合
気温が低い冬場も気を付けることがあります。
- ご飯は冷ましてから詰める
- お弁当を置いておく場所の暖房に注意!
- 保温タイプを使うなら温かいご飯を朝に詰める
室温が低くなるので夜から朝までは冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。
ただし暖房のきいた部屋に置いておく場合は冷蔵庫に入れておきましょう。
手作りのお弁当は常温・冷蔵で保存した場合の日持ちは?
当日の朝作った場合、すぐに持っていくなら冷蔵庫に入れなくてもいいでしょう。
持っていくまでに時間があり、部屋の中が暑い日は冷蔵庫に入れたほうがいいです。
しかしご飯などはパサパサになってしまうので、出かける時間に合わせて作るといいかもしれませんね!
当日の朝作った場合の日持6~7時間程度です。
朝作ったならお昼過ぎまでは安全に食べられるでしょう。
前日に作った場合、気温が低い冬場以外は必ず冷蔵庫に入れましょう。
朝冷蔵庫からお弁当を出してレンジで温め直し、冷ましてから詰めれば、当日に作った場合と同じくお昼までは安全に食べられます。
雑菌の繁殖は環境が悪いと8~10時間後から進むので、上記で書いたように前日に作るときは、保存や調理するとき注意が必要です!
手作りのお弁当を傷みにくくする調理のポイント
手作りお弁当は作ってからの保存状態が大事ですが、調理するときに一工夫すれば傷みにくくできるのです!
ポイント
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炊き込みご飯などの混ぜご飯は、水分が出て腐りやすいので避けましょう。
ご飯に味をつけたい場合はふりかけを別で持っていくか、塩分のある梅干しをご飯に添えるのもオススメです!
またお弁当に詰めるときはおかず同士がくっつかないためにカップを使うといいです。
今は洗って繰り返し使えるシリコンカップなどもありますが、1番衛生的なのは使い捨てカップです!
手作りのお弁当には不向き!傷みやすいおかず
お弁当のおかずを何品も作るのは大変ですよね。私も前日の夕飯の残り物を入れてしまったりします。
しかしおかずの中には傷みやすいため、お弁当に向かないものもあります。
ぜひ参考にしながら安全安心のお弁当作りを心がけましょう!
・たまご
半熟のたまごは避けてください。
ゆで卵やたまご焼きは完全に火を通して入れましょう。
・生野菜・フルーツ
きゅうりやレタスなどの水分が出やすい野菜は避けましょう。
彩りにミニトマトを使う場合はヘタを取ってよく洗い、よく水気を切ってから入れてください。
・イモ類・根菜類
ポテトグラタンやポテトサラダなど水分が出てきてしまい、特に夏場は傷みやすいためお弁当には向きません。
・煮物
煮物には細菌が好きな水分がたくさん含まれているので、細菌を増殖させてしまう危険があります。
・練り物・加工品・乳製品
ハム、チーズ、ちくわなどはお弁当に大活躍しますが、加熱していない食品なので注意が必要です。
練り物やハムなどはそのまま食べられる食品ですが、必ず火を通してからお弁当に入れてください。
・マヨネーズ・タルタルソース
マヨネーズやタルタルソースは何かと混ぜることで細菌を増やしてしまうことがあります。
ポテトサラダやマカロニサラダなどのサラダ類にも注意しましょう。
手作りお弁当の注意点・ご飯やおかずは熱々のまま入れない!
お弁当に詰めるご飯やおかずは冷ましてから入れたほうがいいということはよく聞きますよね!
ではなぜ熱々のままだといけないのでしょうか?
ご飯やおかずを冷ますのは、「食中毒を防ぐ」ためです!
食中毒の原因となる細菌が好む温度は30~40度。
そこに湿度が加わるとさらに細菌が増えやすくなります。
ご飯やおかずを熱いまま詰めて蓋をすると、冷めにくくなり、細菌が繁殖しやすい温度が長く続きます。
そして湯気がこもり、湿度も上がってさらに細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
熱々ごはんをお弁当に詰めて、お昼に食べたらお腹を下したという話もよく聞くので、冷ましてから詰めるを徹底しましょう!
また熱いまま蓋をすると内側についた蒸気が水滴になり、下に垂れ、べちゃべちゃになり美味しくなくなってしまいます。
ご飯を冷ますコツ
大きめのお皿などにラップを敷いて、その上にご飯を平らに広げます。
空間をつくると、熱が早く逃げやすくなります。
手作りお弁当は保温できるランチボックスがオススメ
普通のお弁当箱だと温度が維持できないですが、保温ができるお弁当箱は魔法瓶構造になっているので、保温や保冷の効果を持続させることができます。
温度が変化せずキープできるので、ご飯やおかずの美味しさを長持ちさせることができます。
一見同じように見えるお弁当箱ですが、それぞれ効果が違うので、自分の使用用途に合ったものを選びましょう!
1.ご飯のみ保温できるタイプ
ご飯とおかずの容器が分かれているので、ご飯の熱がおかずに伝わらず、おかずが傷みにくいです。
手軽なサイズ感のものが多く、カバンに収納しやすいのもメリットの1つです。
重さも通常のお弁当箱と変わらないため、通勤や通学で持ち運ぶ時間が長い人にオススメです!
2.ランチジャータイプ
魔法瓶構造の中にご飯やおかずなど全てを保温できます。
全体が魔法瓶構造になっているので、重さはありますが、寒い日には暖かいもの、暑い日には保冷効果もあるので冷たいそうめんなども入れられます。
3.丼タイプ
ご飯の上におかずの容器があり、見た目も丼ぶりのようです。
牛丼など汁気が多いものも、食べる直前にご飯の上へのせられます。
4.スープジャータイプ
水筒が太くなったようなもので、味噌汁などの汁物を保温できます。
保温容器の中で1番メジャーなので、持っている人も多いと思います。
密閉性が高く、汁物を入れてもこぼれにくいようになっています。
バリエーションが多いので手軽に保温弁当を持ち始めたい人にもオススメです!
保温性が高いお弁当箱だと、朝詰めた料理のあたたかさをランチの時間までキープできたり、保冷力のある断熱構造になっていれば、暑い夏の季節もお弁当が傷みにくいのです。
それぞれの製品は対応できるスペックが記載されていて、「保温効力(6時間)69℃以上」のように、保てる時間と温度の目安が書かれています。
保温タイプのお弁当箱は製品によっては機能が違うので、比較するときは「保温効力」をチェックするといいですよ!
保温のランチボックスがないときは保冷剤は必要?
お弁当内の温度が30℃を超えると菌が活発に増殖し始めるので、冬場以外で20℃を超える場合は、保冷剤を使うことをオススメします!
いくら保冷剤を入れたからといっても、保管場所によっては温度が上がりすぎてしまうので、気を付けましょう。
たとえば、車の中や通気性の悪い部屋、日の当たる場所は熱がこもりやすいので気温以上に温度が上がってしまうかもしれません。
なので、気温、保管場所、保冷剤をうまく使って上手に保存しましょう。
手作りのお弁当を運動会やお花見などに持っていくときの注意点
運動会やお花見など何か行事があるときは作る量も多いので、前日に準備する人もいると思います。
上記にもあるように、作るときの注意点は一緒で、もし前日に準備する場合は、下ごしらえなどしたものを冷蔵保存しておき、当日の朝に火を通して、しっかりと冷ましてからお弁当箱に詰めましょう!
運動会は気温が高い時期も多いですよね。
日陰がある場合はできるだけ日陰に保存し、保冷剤や保冷バッグを使いましょう。
保冷剤がなければ、凍らせたペットボトルもいいですよ^^
まとめ
手作りのお弁当がどのくらい日もちするのかは、その日の気温や保存環境次第です!
特に夏場は気温が30℃以上超える日がほとんどで、菌が1番増えやすい温度なのです。
家族のために作っているお弁当なので、おかずや調理には気を付け、また保冷剤や保冷バッグをうまく利用しましょう!
毎日のお弁当を安心安全においしく食べるために、ぜひ参考にしてみてくださいね!