ソーセージを作る時に、皮となる天然ケーシングがなくても、皮の代用品や皮なしで作っても美味しいソーセージができますよ。
今回は手作りソーセージを作る際に、ソーセージの皮としてそのまま食べられる代用品と皮なしソーセージの作り方を紹介していますので、ぜひお試しくださいね。
手作りソーセージ・皮の代用品はコレ!味と食感は?
手作りソーセージの皮には天然羊腸を使いますが、手に入らないことがあります。
そんな時には、そのまま食べられる代用品で作ってみましょう。
ソーセージの皮の代用品にできるのが、コラーゲンケーシング、ライスペーパー(生春巻きの皮)、春巻きの皮、長ネギの皮の4種類。
では、代用品ごとに味や食感を見ていきましょう。
コラーゲンケーシング
ケーシングとは、羊や豚の腸を塩漬けにしたものソーセージやウィンナーを作る時に大事な材料です。
コラーゲンケーシングとはコラーゲンで作った人工用ケーシングです。
これから紹介する代用品の中では天然ケーシングに最も近い食感が楽しめます。
コラーゲンケーシングは天然ケーシングとは違い、塩抜きの必要がなく、強度と太さが一定なので、初心者でも扱いやすいです。
ボイルすると皮が寒天のような柔らかさになりますが、炒めたり燻製にしたりすると、天然ケーシングの食感と変わらないパリッとした食感が楽しめます。
ライスペーパー(生春巻きの皮)
ライスペーパーは米を粉状にして薄いシートにした加工食品です。
ライスペーパーの定番料理といえば乾燥シートを戻して作る生春巻きが有名ですが、焼いたり揚げたりするとパリパリとクリスピーな食感を楽しむことができます。
ライスペーパー自体は薄くて無味に近いので、ソーセージの味を邪魔せずソーセージの味そのものが楽しめます。
春巻きの皮
ライスペーパーよりも少し厚めの春巻きの皮は、焼いても揚げてもパリパリとした食感か楽しいです。
ライスペーパーよりも少し厚めの皮なので、ドッシリとした重力感のあるソーセージになります。
長ネギの皮
ソーセージの肉ダネを長ネギの皮で包んで焼いているので、パリパリではなくしっとりした食感です。
ネギは焼くと甘くなるので、ほかの代用品に比べて甘味のあるソーセージになりますので、ネギの苦手な方でも食べられますよ。
手作りソーセージの皮を代用品で作るときの注意点
手作りソーセージは、肉ダネが命。肉ダネを作る時には、新鮮な肉を使い、肉ダネの温度を上げずによく練り混むことが大切です。
また、代用品の皮に肉ダネを包む時にも、温度が上がらないように手早く行いましょう。
手作りソーセージの皮を代用品で作るときには、いくつかの注意点がありますので、素材ごとにピックアップしますね。
コラーゲンケーシングを代用するとき
コラーゲンケーシングの場合は、空気が入ってしまったり肉ダネがぎゅうぎゅう詰まったりすると破裂してしまいます。
そのため肉ダネの詰める量はケーシングの7〜8割、詰めた後は必ず爪楊枝で刺し空気抜きしましょう。
ライスペーパー(生春巻きの皮)を代用するとき
水に濡れるとライスペーパー同士はくっつきやすいので、包む度に霧吹きなどで濡らしてから肉ダネを包みます。
また、ライスペーパーは少し硬めに巻いたほうが成形してから1~2時間くらい冷蔵庫に入れて冷やしておくと、表面が乾いてパリッと焼けますよ。
春巻きの皮を代用するとき
春巻きの皮は乾燥すると巻きにくくなるので、皮が乾く前に肉ダネを巻き、巻き終わりを下にしてから焼くと、皮が剥がれません。
ネギの皮を代用するとき
なるべくまっすぐで太いネギを選ぶと巻きやすいです。
手作りソーセージは皮なしでも作れる!カンタンレシピ♪
紹介した手作りソーセージの皮の代用品が自宅に常備しているとは限りませんよね。
そんな時は、皮の代用品がなくても手作りソーセージが簡単に作れます。
皮の代わりにアルミホイルやサランラップで肉ダネを成形する方法と、そのまま手で成形する方法があります。
今回はアルミホイルで肉ダネを成形してから焼くカンタンレシピを紹介します。
<材料(4人前)>
- 豚バラ肉(薄切り)…200g
- 豚挽き肉…300g
- 玉ねぎ…1/2個(100g)
- ニンニク…1/2
- 牛乳…70cc
- パン粉…大さじ2
A調味料
- ローズマリー(ドライ)…大さじ1/2
- セージ(ドライ)…大さじ1/2
- 砂糖…大さじ1/2
- 塩…大さじ1/2
- ブランデー…大さじ1(白ワインや日本酒で代用可)
- 粗挽きこしょう…小さじ1
※セージは肉の臭みを消す働きがあるので、加えることをおすすめします。
・油…少々
【作り方】
※仕込み
- 豚バラ肉を粗めに刻む。ニンニクと玉ねぎはすっておく
- 牛乳・パン粉は合わせておく
- 1・豚挽き肉・2・Aをボウルに入れる。氷水を入れたパッドに、3のボウルの底を当てながら、練り混ぜる。※肉ダネをこねる時に、指だと温かくなってしまうので、私はいつも「サーバースプーン」や「テーブルスプーン」を使ってこねています。
- 3のボウルにラップをかけて、冷蔵庫で1時間くらい寝かせる。
- 寝かせた肉ダネを8等分にして、約14~15㎝の棒状に成形する。
- アルミホイルを20×30㎝にカットし、5の肉ダネを一つずつ包む。空気を抜きながら14㎝くらいになるように長さを整える。両端をねじりながらとめる。20~30分、冷蔵庫で休ませる。
※焼く
- フライパンに薄く油をひいて、6で作った肉ダネを4本並べて中火で5分焼く。蓋をして弱火で7分蒸し焼きにする。残りも同様にして焼く。
- アルミホイルのまま粗熱を取る。粗熱が取れたら冷蔵庫保存する。冷蔵庫で約1週間保存可能です。
- 食べる時にアルミホイルを外しフライパンに並べ、中火で転がしながら4~5分焼く。
参考:「料理のきほん練習帳」小田真規子さん監修
手作りソーセージの皮・意外な代用品はコレ!気になる味と食感は?まとめ
手作りソーセージの皮には意外な種類の食品が代用できますね。
市販のようにパリッとした食感はなくても、パリパリやサクサク感のある手作りソーセージや添加物の入っていない手作りソーセージが簡単に自宅で作れますよ。
肉ダネの中に好みのスパイスやチーズなどのトッピングを入れて、好みのソーセージをぜひ作って見てくださいね。